【都】都市伝説:呪いのビデオ

 呪いのビデオって、本当にあった話なの?


ハルカ「レイくん、ミヤちゃん!今日のテーマは決まってるよっ!『呪いのビデオ』について!」

レイジ「うおっ、出たな……あれだろ、『リング』のやつ!ホラー映画の話だろ?DVDとかブルーレイの時代になんで今さら?」

ミヤコ「映画はきっかけにすぎないのよ。都市伝説としての『呪いのビデオ』は、映画の前からあるの。元ネタって、意外と深いのよ」

ハルカ「でしょ!?この都市伝説、ただのフィクションって思われがちだけど、実はモデルとか噂とか、いろいろあるんだよ!」

レイジ「え、まじ?……じゃあ、あれって本当に人が死んだとか、そういう話が?」

ミヤコ「そうね、真偽は別にして、ある種の『本当にあった』と言われてる噂話が積み重なって、都市伝説になっていったのよ」


「呪いのビデオ」ってどういう話?都市伝説の基本形


ハルカ「まずさ、あたしが最初に聞いた『呪いのビデオ』って、『見ると1週間後に死ぬビデオテープ』なんだよね。ビデオ見た人が次々に死ぬやつ」

レイジ「うわ、やめろよ……なんで見るんだよ、それ……」

ミヤコ「ただの噂じゃなくて、それがリアルに感じられたのは、いくつかの“出どころ不明”のビデオが実際に出回ってたからなの」

レイジ「えっ?なんだよ、それ。何が映ってたんだよ……?」

ハルカ「聞いたことある!すっごく気持ち悪い映像が延々と流れてて、女の人がこっち見てたり、奇妙なマークとか、うめき声とかが入ってるって」

ミヤコ「本当にあったビデオじゃなくて、誰かが作った創作って可能性もある。でも、そういう映像を“本物の呪いのビデオ”として出した人がいたのは確かよ」

ハルカ「しかもさ、それを見た後に事故に遭ったとか、身内が急に亡くなったとかっていう“体験談”がネットに載るから、信憑性が出ちゃうんだよね」

レイジ「うわー……もうそれ聞いたら夜寝られない……」

ミヤコ「“呪いのビデオ”の都市伝説は、“見ただけで死ぬ”っていう最悪のパターンがあるから、人間の根源的な恐怖とつながりやすいのよ」


映画『リング』との関係とモデルとなった事件


ハルカ「でさ、『リング』って映画あるじゃん。1998年公開のやつ!呪いのビデオの話って言えばコレでしょ!」

レイジ「それって、貞子のやつだよな?テレビから出てくるやつ……オレあれだけで一週間くらいビビってた」

ミヤコ「実はその原作小説の作者、鈴木光司が“呪いのビデオ”の都市伝説をヒントにしたとも言われてるの」

ハルカ「小説は1991年に出てるから、映画より全然前なんだよね。あたし読んだことあるけど、科学的な描写も多くて、ちょっと都市伝説とは違う雰囲気だった」

ミヤコ「でもね、小説『リング』の構想には、ある“実際にあった事件”の影響もあったという説があるの」

レイジ「え?ガチの事件ってこと?」

ミヤコ「1970年代に大阪で起きた“心霊ビデオ事件”があるのよ。これ、撮影中に謎の女の霊が映り込んだって言われてて、しかもその後スタッフに不幸が起きたって噂されてるの」

ハルカ「なんかテレビ関係者の間では、“絶対に放送できないヤバい映像”ってことで有名になってたらしいよね」

レイジ「そういうのって記録残ってんの?ガセじゃね?」

ミヤコ「記録としては曖昧なの。でも、その噂が噂を呼んで、“見ると死ぬ映像がある”って都市伝説が独り歩きしていったの」

ハルカ「それが“呪いのビデオ”ってカタチで進化したってことだね!」


貞子というキャラの元ネタと“井戸”の意味


ハルカ「それでさ、貞子って誰がモデルなんだろ?って気になって調べたんだよね」

レイジ「貞子……あの前髪で顔隠れてる女だろ。あんなの現実にいたらイヤすぎる」

ミヤコ「実は、モデルって言われてる女性がいるの。“千里眼”を持ってたって言われる女性、御船千鶴子(みふねちづこ)って人よ」

ハルカ「あたしもその名前見たことある!明治時代の超能力者って扱いだった人だよね」

ミヤコ「彼女は“透視実験”に協力させられた結果、世間からバッシングを受けて自殺したって言われてるの。その悲しい運命が、“貞子”に重ねられたのよ」

レイジ「なんかめっちゃかわいそうじゃん……貞子って、ただの幽霊ってわけじゃないのかよ」

ハルカ「あと、“井戸”ってのも意味あるっぽいよね。井戸って、日本の怪談でめっちゃ出てくるイメージ」

ミヤコ「井戸は“異界への入口”として、日本では昔から特別な意味を持ってるのよ。水の中って、生と死の境界とも言われてるし」

ハルカ「だから、井戸に落ちて死んだ貞子ってキャラが、まさに“あっち側から戻ってくる”存在として描かれたんだね」


ネット時代の“呪いのビデオ”と拡散する恐怖


レイジ「でもさ、今ってビデオテープなんて使わないじゃん?なのに、なんでまだ“呪いのビデオ”の話が残ってんだよ」

ハルカ「それがさ、今は“呪いの動画”に進化してるんだよね。ネットにアップされたヤバい映像を見ると、変なことが起きるって話」

ミヤコ「動画サイトやSNSで、“この動画を最後まで見ると呪われる”って言われる映像がいくつもあるの。中には閲覧注意どころか、事件レベルのものもあるわ」

レイジ「え……マジで?見てる人いるの?」

ハルカ「好奇心ってすごいからね。止めろって言われると見ちゃうのが人間なんだよ」

ミヤコ「でも、“本当に見てはいけない映像”って、実際にあって。たとえば、事件の証拠動画とかね。見た人の精神にダメージを与えるようなものも含まれてる」

レイジ「それは怖い意味での呪いっていうか、トラウマになる系か……」

ハルカ「“映像を見る”っていうアクションで呪いが成立するってところがポイントなんだよね。ネット時代でも通用しちゃう」


“呪いのビデオ”は何を象徴してる?文化的な解釈


ハルカ「ここからちょっと深掘りしてみようと思うんだけど……“呪いのビデオ”って、ただ怖いだけじゃなくて、なんかメッセージもある気がしない?」

レイジ「メッセージ?見ると死ぬってだけじゃないの?」

ミヤコ「ううん、そうじゃないの。“呪いのビデオ”って、無責任な好奇心とか、情報の伝播による恐怖の連鎖を象徴してるのよ」

ハルカ「しかも、無意識に誰かを巻き込んじゃうよね。ビデオ見せないと呪いが解けないとか」

ミヤコ「それって、“自分だけ助かればいい”っていうエゴの表れでもあるの。“呪いのビデオ”は、人間の弱さを映し出す鏡みたいなものなのよ」

レイジ「うわ……そこまで考えたら、めっちゃ怖くなってきた……ホラーって奥深ぇ……」

ハルカ「つまり、呪いのビデオってただの都市伝説じゃなくて、人の心を試す装置でもあるんだね」


まとめ:呪いのビデオは生き続ける“現代の怪談”


ハルカ「ってわけで!呪いのビデオって、都市伝説としてめちゃくちゃ根が深いし、時代とともに進化し続けてるんだよ!」

レイジ「あー……怖いけど、確かに興味はわく。けど見るのはイヤだ……」

ミヤコ「結局、“呪い”っていうのは、人が信じることで形になるもの。恐怖っていう感情が、呪いを成立させてるとも言えるわ」

ハルカ「でも、あたし、“見たら死ぬ”って言われたら、絶対見るタイプなんだよなぁ」

レイジ「やめとけって!!ほんとにやめとけ!」

ミヤコ「ふふ。でも、気をつけないと、あなたが“次の物語の語り手”になってしまうかもしれないわね」

ハルカ「……え、何そのめっちゃかっこいいセリフ!そうしたら、よし!次は“恐怖のメールチェーン”の話しよ!」

レイジ「だから、やめろってば~~~!!!」

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