【都】都市伝説:合わせ鏡の呪い
鏡合わせの呪いって知ってる?
ハルカ「レイくん、合わせ鏡ってやったことある?」
レイジ「それってあの、鏡を2枚向かい合わせにするやつ?」
ミヤコ「そう、それ。『合わせ鏡』とか『鏡合わせ』って呼ばれてるけど、実は古くから“呪い”とか“禁忌”って言われてるのよ」
ハルカ「なんかさ、都市伝説とかだと“真夜中の鏡合わせはダメ”とか、“何かが映る”とか、いろいろあるじゃん?」
レイジ「それ、マジで怖いやつじゃん…え、ほんとに呪いなの?ただの鏡だろ?」
ミヤコ「甘く見ないほうがいいの。鏡って、もともと霊的な力があるって信じられてるものだから」
鏡は“あの世”と“この世”の境界?
ハルカ「そうそう、昔から鏡って霊が通る“門”みたいな役割してるって言われてたんだよね?」
ミヤコ「その通り。日本でも、中国でも、西洋でも、鏡には不思議な力があるって信じられてた。たとえばね、日本神話だと“八咫鏡”っていう神様の鏡があるし、西洋でも“鏡に映った姿は魂を映す”って考えがあるの」
レイジ「じゃあ合わせ鏡って、それを2倍にするってこと?やばいじゃん…」
ハルカ「しかも、合わせ鏡って無限に奥に鏡の中の自分が続くじゃん?あれって“無限の世界への扉”とも言われてるんだって」
ミヤコ「鏡を2枚向かい合わせにすると、映像が奥へ奥へと果てしなく続く。それを“無限回廊”とか“鏡のトンネル”とも呼ぶわね。でも、その途中に“自分じゃない何か”が映るって噂もあるの」
よく聞く“合わせ鏡の呪い”とは?
レイジ「でさ、実際どんな呪いがあるの?合わせ鏡やったらどうなるって話?」
ミヤコ「よくある話だと、“午前0時に合わせ鏡を見ると、未来の自分が映る”っていう噂。でもね、それとセットで“未来の死に顔が映る”とか、“見てはいけないものが見える”って言われてるの」
ハルカ「しかもその“見てはいけないもの”を見たら呪われるって言うよね?あとさ、“後ろに誰か立ってるのに、自分の後ろには誰もいない”みたいなヤツとか…」
レイジ「お、おい…マジやばいやつじゃん……また夜中にトイレ行けなくなりそう」
ミヤコ「実際、合わせ鏡は“霊を呼び出す方法”として紹介されることもあるの。たとえば、鏡の間にろうそくを立てて、“名前を呼ぶ”っていうやり方。まるで降霊術よ」
ハルカ「えー!すごい!そんなことしたらこっちに帰ってこれなくなりそうじゃない!?」
レイジ「いや、なんでそんなに嬉しそうなんだよ…」
都市伝説だけじゃない、実際にあった“鏡の怪異”
ミヤコ「都市伝説として語られてるだけじゃなくて、実際に事件っぽいものもあるの」
ハルカ「たとえばさ、1990年代にネットで広まった“合わせ鏡をした人が行方不明になった”っていう事件、知ってる?」
レイジ「なんだそれ……まさかネット怪談のやつか?」
ミヤコ「正確には“実話ベースの怪談”ね。大阪に住む女子高生が、友達と遊びで“真夜中に合わせ鏡をして、未来の自分を見る”ってのをやったの。で、翌日、彼女は学校に来なかった」
ハルカ「部屋には鍵がかかってて、誰も出入りしてないのに、彼女だけが消えてたって噂されてるやつね」
レイジ「え、ガチの失踪事件なの?」
ミヤコ「実際にはその失踪事件の真偽は不明。だけど、“合わせ鏡の夜から行方不明”ってキーワードがひとり歩きして、“合わせ鏡=危険”ってイメージが強まったの」
鏡合わせとオカルトの深いつながり
ハルカ「ところでさ、なんでそんなに鏡ってオカルトと結びつきやすいんだろ?」
ミヤコ「簡単に言うと、“鏡は現実じゃないもうひとつの世界”を映すから。だから“自分以外の存在”がそこに映ると、“これはこの世のものじゃない”って直感的に思うのよね」
レイジ「つまり、現実の境界線が揺らぐから怖いのか」
ハルカ「心理的にも不安になるよね、鏡の中で何か動いたら」
ミヤコ「あとね、心理学的には“カプグラ症候群”っていうのもあるの。自分や他人が“偽物”に見えるっていう現象で、鏡を見ると自分が自分に見えないことがある」
レイジ「なにそれ…ホラーじゃん」
ハルカ「自分の顔が自分じゃないように感じるって、それ合わせ鏡でよく言われる現象と似てるね」
ミヤコ「だから“鏡の中にもう一人の自分がいる”って感覚は、医学的にも完全な妄想とは言い切れないの」
現代版“鏡合わせ”とネットの影響
ハルカ「でもさ、今って鏡よりスマホのカメラのほうが身近じゃない?」
レイジ「確かに。最近の怪談も、“カメラで自撮りしたら後ろに変な顔が映ってた”とかが多くね?」
ミヤコ「それも“鏡的なメディア”って言われてるのよ。スマホのインカメラも、広い意味での鏡と同じ。だから最近は“合わせ鏡”の代わりに“2台のスマホで無限に映す”って遊びが出てきてるの」
ハルカ「え、それって現代の合わせ鏡じゃん!超怖っ!」
レイジ「誰だよそんなの考えたやつ…あ、でもTikTokで見たことあるかも。やべーのが映るみたいなやつ」
ミヤコ「結局、人って“見えちゃいけないものが見えるかも”って状況に引き寄せられるのよね」
合わせ鏡と“もうひとりの自分”というテーマ
ハルカ「さっきの話でも思ったけど、合わせ鏡って“もうひとりの自分”ってテーマとめっちゃ関係してるよね?」
ミヤコ「合わせ鏡で無限に続く姿を見ていると、途中から“本物の自分はどれ?”って感覚になる。哲学的にも“自我”の崩壊につながるテーマよ」
レイジ「つまり、精神的にヤバくなるってこと?」
ミヤコ「それもあるし、“一番奥に映る自分は別人”って考える説もあるの。あれは“鏡の中に閉じ込められた自分”かもしれないって」
ハルカ「キャー!何それ、今ちょっと背筋ゾクッとした!」
レイジ「だからオレは鏡もスマホも信用してない!なるべく夜は見ない!」
ハルカ「でも夜にそういうの見たくなるのが怖い話好きのサガなんだよ~♪怖いの見つけたらレイジにもLINEでたくさん送りつけてあげるね!」
レイジ「いや、絶対やめろよ…!」
“合わせ鏡の呪い”を回避するには?
ハルカ「でさ、合わせ鏡の呪いって、やっぱ回避方法あるの?」
ミヤコ「あるにはあるわよ。たとえば“真夜中には絶対にしない”、“ろうそくを使わない”、“鏡の中を長時間見つめない”っていうのが基本ね」
レイジ「オレ、全部やってないからセーフだな」
ハルカ「でも、好奇心でついやっちゃう人も多いんだよね。やっちゃいけないって言われると、逆にやりたくなるのが人間!」
ミヤコ「でも実はそれが一番危ないのよ。“知らなかった”より、“わかっててやった”ときのほうが、呪いの対象になるって話もあるの」
レイジ「ちょっ!なんだよそれ、めちゃめちゃ怖いじゃん!呪いってそういう仕組みになってるのか!?」
鏡合わせの呪いは“自分を映すもの”の危険性
ハルカ「でも結局、鏡って“自分の本性”を映すってことなんじゃない?」
ミヤコ「そうね。“自分の心の闇”が見えるって言われることもある。特に合わせ鏡は“内面との対話”に近いの。だから、不安定なときにやると余計に危険」
レイジ「心が弱ってるときほど、呪いに取り憑かれやすいのか…」
ハルカ「じゃあ、怖いもの見たさでやるんじゃなくて、ちゃんと自分の気持ちを整えてから向き合うべきってことかもね」
ミヤコ「それが“鏡合わせの呪い”の最大のメッセージかもしれないわね。“見てはいけないもの”って、実は“自分の深層”なのよ」
レイジ「……ダメだ。オレ、今日から鏡見るとき正座するわ」
ハルカ「えー、そこまでする!?」
ミヤコ「ふふ、慎重すぎるのもレイジらしいわね」
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