【都】怪談:もう1人いた

“見えてはいけないもの”との遭遇


ハルカ「ねえ、レイくんミヤちゃん!今日もしようよ、怖い話!」

レイジ「てか、オレ怖いの苦手って言ってるのに、なんで毎回誘うんだよ!」

ミヤコ「諦めたほうが早いわね、レイジ。それじゃあ、今回はハルカが好きそうな、“写真に写り込んだ何か”系の話でもしようかしら」

ハルカ「えっ、それめっちゃ好きなやつ!どんな話なの?」

ミヤコ「ケンコバさんの“もう1人いた”っていう有名なエピソード。これは実話系だからリアルに怖いかも」


友人たちとの心霊スポット巡り


レイジ「ケンコバさんって、あの芸人のケンドーコバヤシのこと?怖い話とか語るイメージないけど…」

ミヤコ「でも、ある番組に出演した時に、みんなが震え上がった話なの。彼と友人たちが、ある心霊スポットに行ってね」

ハルカ「えー、心霊スポット!あたしも行ってみたい!どこどこ?」

ミヤコ「さすがに場所は伏せられてるわ。でも、よくあるトンネルとか廃墟とかじゃなくて、“ただの公園”だったのが逆に怖いの」

レイジ「ただの公園で何か起こるのかよ...で、何が起きたんだ?」

ミヤコ「夜に集まった6人ぐらいのグループで写真を撮ってたの。でも、帰ってからその中の1枚を見てみたら…写真に写ってたのは“7人”だったの」


知らない“もう1人”の存在


ハルカ「それってまさにタイトル通りじゃん!もう1人いた、って!」

ミヤコ「そう。1人だけ、全員が『誰?』って言った女性が写っていた。しかもはっきりと」

レイジ「うわあああ、マジのやつじゃん!無理だって!もうやめようぜこの話!」

ミヤコ「レイくん大げさ~。大丈夫だって!ちなみに、その女性はどこに写ってたの?」

ミヤコ「6人の真ん中に立ってるの。だから明らかに“そこにいた”感じなの。モヤとかシルエットじゃなくて、“はっきりした女”」

ハルカ「それ幽霊じゃなくて、誰か間違って紛れ込んだとかじゃ…?」

ミヤコ「そう思って、全員で確認したけど、現場にいた誰もその女の子を知らなかったし、そもそも“そこには6人しかいなかった”って。しかも、その写真を撮ったカメラマンも、女性が写っていた場所には誰もいなかったって言ってるの」

レイジ「なんか、鳥肌ヤバいんですけど…」


スマホの異常とデータ破損


ハルカ「それで、その写真はどうなったの?消しちゃったの?」

ミヤコ「そこがもっと怖いの。写真を消そうとした瞬間に、スマホが“勝手に再起動”して、その写真だけ破損して開けなくなったの」

レイジ「うわ、怖っ!それマジのやつじゃん!」

ミヤコ「さらに写真アプリがその画像を表示しようとするとフリーズして、勝手にシャットダウンしたんだって。最終的にスマホそのものが初期化しないと使えない状態に」

ハルカ「え、それってやっぱり“その女の人”が消されるのを拒否したってこと…?」

ミヤコ「そう受け取った人が多かったの。しかも、その後グループの中で体調崩した人もいたらしいし、まさに“見てはいけないものを写した”代償なのかもね」


偶然か、意図的か――なぜ写ったのか


レイジ「オレ思うんだけど、なんでそこに写ったんだろ?ただの偶然?」

ミヤコ「偶然にしては不可解すぎるのよね。写真って“その場のエネルギー”を吸収しやすいって言う話もあるらしいから、もしかすると“呼び寄せてしまった”のかも」

ハルカ「呼び寄せた…?それって話してた人が原因ってこと?」

ミヤコ「誰かが“ここってヤバいらしいよ”みたいなことを言ったらしいの。口にしたことで、そういう存在が集まってくることもあるの」

レイジ「言霊(ことだま)ってやつか…」

ミヤコ「そう。軽いノリで心霊スポット行って、“写っちゃった”ってパターン、実はめちゃくちゃ多いのよ。だから気軽にそういう場所行くの、ほんとに危ないの」


この話が怖い本当の理由


ハルカ「でも、なんか不思議だよね。誰もがスマホ持ってる時代に、そういう心霊写真って逆に信じられちゃうもん」

ミヤコ「それが現代怪談の恐ろしさなの。“作り話”じゃなくて、“証拠がある話”として語られるから、リアリティが跳ね上がる」

レイジ「あー、だからこの話も“本当にありそうな話”って感じがするんだな」

ミヤコ「そう。日常の延長線で起こる出来事にこそ、人は一番恐怖を感じるの。トンネルや廃墟じゃなくて、ただの公園で撮った写真に“もう1人いた”って…普通に生活してる場所に異常が侵入してくる感じが一番怖いのよ」

ハルカ「でも、ミヤちゃんの解説聞いてたら、ちょっと納得できるし、逆にこういう話って、考えさせられるよね」

ミヤコ「うん。幽霊って“死者の感情”の現れって説もあるし、“そこに誰かが残した未練”が形になった可能性もあるわけ」

レイジ「なんかそういう風に聞くと、ちょっと切ない話にも思えてきたな…」


“写る”という現象と人間の恐怖心理


ハルカ「でも、写真ってほんと怖いよね。あたしもたまに写真見て、“これなんか変じゃない?”って思うときあるもん」

ミヤコ「その感覚、大事なの。“違和感”って、実は人間が一番敏感に察知できる恐怖なの。だから、“説明できない恐怖”ほど、本能的に怖いと思う」

レイジ「なるほどな。じゃあ、オレが今日帰って自撮りして、なんか写ってたらどーする!?」

ハルカ「わっ、そういうの見つけたら絶対見せてね!絶対消しちゃダメだから!」

レイジ「じょ、冗談だろ!オレは絶対消すからな!っていうか自撮りなんてしないし!」

ミヤコ「ふふ、だったら最初から言わなければいいのに」

ハルカ「あははっ、ミヤちゃんの言う通り!」

レイジ「っちぇ、オレが悪かったよ。余計な言うのやめるわもう…」


まとめ:“リアルな恐怖”をどう受け止めるか


ハルカ「今回のケンコバさんの話って、なんか本当に“起こり得るかも”って感じがして、それがすごく怖かったね…」

ミヤコ「そうね。たとえオチがなくても、“記録に残る恐怖”って、聞く人に強烈な印象を与えるの。だからこそ現代の怪談として、多くの人に語り継がれているのかもしれないわ」

レイジ「今夜寝れる気がしないけど…ちょっとだけ、そういう話に興味わいたかも」

ハルカ「えっ、本当!?じゃあ次はほんとの心霊スポット行ってみようか!」

レイジ「やっぱムリ―――ッ!!」

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