【都】怪談:十三階段

十三階段の怪談って何?


ハルカ「ねえ、レイくん、ミヤちゃん、『十三階段』っていう怪談知ってる?」

レイジ「なんだっけ、なんとなく名前は聞いたことある気がするけど、詳しくは知らないな。怖そうだし…知りたくないけど。」

ミヤコ「十三階段の怪談っていうのは、芸人の島田秀平さんが語った怪談の一つで、後輩芸人が体験したっていう実話をもとにした怖い話ね。」

ハルカ「そうそう!なんかめちゃくちゃ怖いんだって!」

レイジ「どんな話なの?怖いんだろうなあ…」

ミヤコ「簡単に説明するとね、東京の下北沢にあるあるアパートにまつわる話よ。そのアパートは家賃がすごく安くて、で、そのとき貧乏だった後輩の芸人が入居したの。」

ハルカ「家賃が安いって、なんか怪しい気がする…」

ミヤコ「その通り。普通より明らかに安い物件って、何か理由があることが多いのよ。で、そのアパートには普通14段ある階段が13段しかなかったの。」

レイジ「13段?そんなの普通じゃないの?何か意味があるの?」

ミヤコ「実は13段って、いわゆる“呪われた数字”や“死を連想させる数字”として恐れられていることが多いの。」

ハルカ「たしかに。13ってなんか不吉なイメージあるかも!だからこのアパートは安いのかな?」

ミヤコ「そう。昔から13段の階段がある場所は、なにかよくないことが起こるとされているのよ。」


怪談の詳細な内容


ハルカ「で、実際に後輩芸人の人はどんな怖い体験をしたの?」

ミヤコ「彼は201号室に住み始めたんだけど、夜中の2時22分になると毎晩必ず目が覚めて、子どもの声や階段を上る音を聞くようになったの。」

レイジ「2時22分って何か意味あるの?」

ミヤコ「ええ、特に話の中では語られなかったんだけど、ゾロ目の時間っていうのは怪異が起きやすいとか、そういう数字や時間に意味を見出す文化はけっこうあるのよ。」

ハルカ「音が聞こえるっていうのも怖いよね。階段を上る音って、なんか自分一人だけの足音じゃない感じがすることあるし。」

ミヤコ「そう、しかも怪談を上る音の回数が日に日に増えていって、13日目には階段の上まで来た音がして、ドアを叩く音もしたの。」

レイジ「それ、ヤバいじゃん!部屋のドアまで叩くってことは、明らかに自分が狙われてるって証拠じゃないか。」

ハルカ「それでどうなったの?」

ミヤコ「最終的に、後輩芸人は呼吸が出来なくなって救急搬送されることになるの。医師の話では、彼の喉に『あるもの』が詰まっていたらしいのよ。」

レイジ「喉に?『あるもの』って何だよ?」

ミヤコ「それが彼の持っていた『お守り』だったの。でも、なぜかものすごい力で強く握りつぶされたみたいに小さい状態になってたらしいわ。」

ハルカ「そ、それって、何かがお守りを小さく握りつぶしたってことだよね…!怖すぎる…」

ミヤコ「そうね。自分でそんなことしないだろうしね。」


数字の意味と時間の解釈


レイジ「ところでさ、数字の13が悪い意味を持つって、他にもそういう話あるの?」

ミヤコ「あるわよ。西洋では13は不吉とされて、例えば13日の金曜日っていう怖い話もあるし、日本でも死刑台の階段が13段だったりして、死と結びつけられることが多いの。」

ハルカ「そういう数字って、なんか昔から怖がられてるんだね。」

ミヤコ「数字に象徴的な意味を持たせるのは、人間の心が物事に意味を探そうとするからよ。怖い話ではそういう数字を使うことで不安感や恐怖感が増すの。」

レイジ「時間の2時22分も同じなの?」

ミヤコ「そうね、ゾロ目の時間は不思議な力が強まるって信じられているし、怪談やホラーではよく使われるわね。」


階段の音と恐怖の心理


ハルカ「階段の音が日に日に増えていくって、どういう意味があるの?」

ミヤコ「それは“迫り来る恐怖”や“逃げられない運命”を象徴しているのよ。音の回数が増えることで、怖さがじわじわと積み重なっていく心理効果がある。」

レイジ「なるほど、だんだん近づいてくる感じがするもんな。」

ミヤコ「そう。人間の心理は段々と恐怖が増すと、ますます怖く感じる仕組みがあるの。」

ハルカ「ドアを叩く音までしたら、もう逃げ場がないって感じだよね。」

ミヤコ「それがこの話の怖いところね。逃げられない恐怖を象徴しているわ。」


実際の事件や背景との関連


レイジ「それで、この話って、実際にあった事件の話ってことなのか?」

ミヤコ「事件という話は聞かないけど、物件の過去の歴史を見ると以前の入居者が短期間で退去したり、窒息死で亡くなったりするっていう話があったみたい。」

ハルカ「やっぱりそのアパートの201号室っては何かあった部屋だったんだ…」

ミヤコ「都市伝説や怪談は実際の事件がもとになっていることも多いから、話が広まるうちに少しずつ誇張されていくことがあるわ。」

レイジ「だから怖さが増すってことか。」

ミヤコ「そう。怖い話には『現実と虚構の境目が曖昧になる』って特徴があるの。」

ハルカ「不動産の話でも、家賃が安すぎるところは注意っていう教訓も含まれてるんだね。」

ミヤコ「その通りね。安い物件には何か理由があるっていう現実的な警告もこの話の中には隠れているんだと思うわ。」


怪談が伝えるもの


レイジ「この話から学べることって何だろう?」

ミヤコ「怪談はただ怖がらせるだけじゃなくて、注意を促したり、死や運命について考えさせたりする役割があるの。」

ハルカ「そうか、怖いだけじゃなくて、そういう役割もあるんだね。」

ミヤコ「それに、恐怖を通じて考えていくことで、人間の心理や文化についても深く知ることができると思うわ。」

レイジ「怖い話が人間の心理の話につながるなんて意外な感じもするけどな。」

ミヤコ「まあね。ただ、怖かったで終わらせても良いんだけど、怖い話や怖い体験を通して、恐怖心の正体や人の心の働きを考えるっていうのも大切なことかもしれないわね。」


十三階段の怪談まとめ


ハルカ「十三階段の怪談って、ただの怖い話じゃなくて、深く考えていくと、時間の数字の並びや音の意味があたしたちが感じる怖さにつながってるんだね。」

レイジ「それにアパートの家賃の話とかも関係してて、いろんな要素が絡み合ってるってわかったよ。」

ミヤコ「怪談は文化や人間心理の鏡でもあるの。だからこそ、こうして語り継がれるのね。」

ハルカ「そっか!なんかすっごく面白かった!これからも怖い話を聞くときは、意味や背景も考えてみる!」

レイジ「オレも怖がりだけど、そういう視点で考えるなら怖い話もアリだって思ったよ。」

ハルカ「そうだね!じゃあ、次はもっと怖くてヤバい話見つけてくるね!レイくんが夜に寝れなくなるぐらいのやつ!」

レイジ「いや、やだよ!やっぱ怖い話はダメ!無理っ!」

ミヤコ「ふふ。私はハルカに付き合うわね。レイジも巻き込んで。」

レイジ「だから!俺を巻き込むのをやめろおおぉぉぉーー!」

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