【都】都市伝説:きさらぎ駅

 きさらぎ駅ってどこにあるの?


レイジ「なあハルカ、また変な話調べてんのか? この前の『コトリバコ』でオレ、夜中思い出しちゃってトイレ行けなかったんだからな…」

ハルカ「えー、それはビビりすぎだって!今日の話はね、『きさらぎ駅』ってやつ。ネット発の超有名な都市伝説!」

ミヤコ「名前だけ聞いたことある人も多いと思うけど、詳細まで理解してる人って少ないかもしれないわね。今回はその謎に、少し深く切り込んでいこうかしら」

レイジ「……きさら…ぎ? 似たような駅なら千葉とかその辺りにあった気がするけど、実在の駅じゃないよな?」

ハルカ「それがさ、“存在しないはずの駅”に着いちゃったって話なの。2004年にネットの掲示板でリアルタイムに語られた、ちょっと有名な事件!」


2004年、きさらぎ駅の書き込み事件


ミヤコ「2004年1月8日の夜、2ちゃんねるの“身のまわりで変なことが起こったら実況するスレ”に、ある女性が書き込みを始めたの」

ハルカ「その人の名前は“はすみ”さん。書き込みによると、静岡県の新浜松駅から乗った電車が、いつも通ってるルートと明らかに違ってるって気づいたんだって」

レイジ「え、それって路線間違えただけなんじゃ…」

ミヤコ「そう思うでしょ? でも問題はそこから。いつもならすぐ着くはずの駅に着かない。外の景色も真っ暗。しかも途中で他の乗客もいなくなって、車掌も見当たらないの」

ハルカ「で、やっと止まった駅の名前が“きさらぎ”。漢字で書くと“如月”だよ。けど、そんな駅どこにも存在しないんだよね」

レイジ「え、無人駅で一人? めっちゃ怖いじゃんそれ!」

ミヤコ「しかもね、はすみさんはその駅で降りてからも書き込みを続けたの。そこから先が、どんどん異常な展開になるのよ」


異世界との接続点?きさらぎ駅の奇妙な世界


ハルカ「駅に降りたらね、周囲に誰もいない。自販機もない、明かりもない。線路の先もよくわからない。でも電波はなぜか通じてて、掲示板に書き込みはできるんだって」

レイジ「え、でも電波通じてんなら助け呼べばいいじゃん」

ミヤコ「実際、スレの中では“警察に電話してみて”“タクシー拾って”“線路を歩いて戻ったら?”とか色んなアドバイスが飛んだの。でも何もかも通じなかった…」

ハルカ「警察に電話しても、住所が不明すぎて話が通じなかったり、『地名が存在しません』って言われたり」

レイジ「なんか幽霊スポットどころの話じゃねえな…パラレルワールドかよ」

ミヤコ「実際、きさらぎ駅は“異世界に繋がってしまった駅”としてよく語られているの。似たような体験をしたって人の話も、ネット上では複数出ているのよ」


“異世界駅”としてのきさらぎ駅の特徴


ハルカ「似た話っていうと、“かたす駅”とか“いすい駅”とかもあるよね。やっぱり共通するのは、存在しない駅名と、周囲に人がいない状況」

ミヤコ「あと電車に乗ってる時間が異様に長い、駅名の表示が奇妙、電波がつながるのに助けが来ない、というのも共通点ね」

レイジ「でもなんで掲示板で実況できるんだよ? それってネット回線生きてるってことだろ?」

ハルカ「そこが一番の謎! きさらぎ駅って、ネットだけが繋がる“情報の交差点”みたいな異空間なのかもねって、よく考察されてる!」

ミヤコ「この“電波だけが通じる異世界”って構造、実は他の都市伝説やホラー作品にも影響を与えているの。例えば“ひとりかくれんぼ”とかでも、似たような電波の演出があるわ」


“はすみさん”の最期の書き込みと消失


レイジ「で、その“はすみさん”ってどうなったんだよ? 無事に戻れたの?」

ミヤコ「そこが最大の謎よ。彼女の書き込みは、最後に“誰かが近づいてきてる”とか“トンネルを抜けたら人の声がした”って言って、唐突に途絶えるの」

ハルカ「しかもそのあと、同じIDでの書き込みもなければ、本人がネットに現れることもなかった。まるで、どこかに消えたみたいに」

レイジ「こえええぇぇー!!! マジでどっか異世界に行っちゃったってことかよ」

ハルカ「それか、誰かの創作だったって可能性もあるけどね。でも、実況スタイルで長文を書き続けるのって、かなり難易度高いよ?」

ミヤコ「しかもリアルタイムで他のスレ住民とやり取りしながら矛盾なく展開させるって、脚本としてもかなり完成度が高いのよ。もし創作なら相当な作家肌」


現実の事件との関連?実在の失踪事件や精神疾患説


レイジ「でもさ、これって現実の事件とかと似たケースないの? ほんとに誰かが失踪したとか」

ミヤコ「実際に“異世界に行った”という主張はないけど、未解決の失踪事件って日本にもたくさんあるのよ。“神隠し”に近い形のものもね」

ハルカ「あとさ、きさらぎ駅の話、統合失調症の症状とも一部似てるって言われてる。幻覚とか、時間感覚のずれとか、周囲の違和感とか」

ミヤコ「それと、“集団幻覚”や“現実逃避”の一形態としてネット上で話が共有されてるって視点もあるわね。“どこかに消えたい”という無意識の願望が物語を引き寄せるのかもしれない」

レイジ「でも、オレ的には、そこまで細かく情景描写してるのに全部嘘ってのも無理ある気がする。なんか、つじつま合いすぎてんじゃん」


きさらぎ駅の現在:アニメ・ドラマ・創作への影響


ハルカ「ちなみに、きさらぎ駅って2022年には実写映画も公開されたんだよ!」

ミヤコ「他のアニメや小説でも、“存在しない駅”や“異世界の駅”ってモチーフはかなり使われているわ。“きさらぎ駅”がモデルになった可能性のある作品も多いの」

レイジ「創作に使えるネタとして最強だよな。“気づいたら知らない駅に着いてた”とか、めっちゃゾクっとするし」

ハルカ「あと、怖いのがさ、“きさらぎ駅に行く方法”みたいなのを試してみた人が実際にネットで報告してるの。深夜に同じルートを通ったら変な駅に着いたとか」

ミヤコ「都市伝説って、模倣されることで“再現例”が増えて信憑性を持つようになるの。だからこそ、リアルとフィクションの境目が曖昧になるのよ」


都市伝説の未来と私たちの関わり方


レイジ「都市伝説ってさ、こうやって話してると“もしかしたら本当にあるのかも…”って思えて怖いよな」

ハルカ「うん!でも、あたしが好きなのは、“こういうことが本当にあったかもしれない”ってドキドキ感なんだよね」

ミヤコ「その感覚、きっとハルカの将来の役に立つ日が来るんじゃないかしら。知識を恐怖で終わらせず、考察に変えていく姿勢は、とても重要よ」

ハルカ「ありがと、ミヤちゃん!そしたら、レイくんも今度一緒にきさらぎ駅探しに行こーよ!」

レイジ「だから、絶対いやだっての!」

ハルカ「えー!いいじゃん。何かあってもスレに書き込めるし大丈夫だよ!」

ミヤコ「ふふ。電波は通じるからね」

レイジ「そういう問題じゃねー!オレは絶っ対、行かねーからな!!!」

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