【都】都市伝説:テケテケ
テケテケって何?その正体に迫る
ハルカ「ねえねえ、ミヤちゃん、テケテケって知ってる? あの、電車に轢かれて上半身だけになった女の人の話!」
レイジ「や、やめろって……またそういうやつかよ。夜に思い出したら寝れなくなるんだって……」
ミヤコ「ああ、テケテケね。都市伝説の中でもけっこう有名よ。昔から語り継がれてる怖い話だけど、ちゃんと分析してみるといろいろ見えてくるものもあるの」
ハルカ「やっぱり知ってるんだ!さすがミヤちゃん!じゃあ今日はテケテケ特集ってことでよろしく!」
レイジ「よろしくって何だよ……。またオレが犠牲になるのか……」
テケテケの基本情報と特徴
ハルカ「じゃあまず、テケテケって何なのかちゃんと整理しよう!」
ミヤコ「そうね。テケテケは、下半身がない女の幽霊の都市伝説で、主に日本の学校や都市部で広まった話。『テケテケ』っていう名前は、彼女が移動するときに出す音から来てるの」
レイジ「え、どうやって移動すんの?だって下半身ないんでしょ?」
ミヤコ「そう。だけど腕の力で地面を這ってくるの。移動音が『テケテケ』って聞こえるから、そう呼ばれるようになったの」
ハルカ「あたしそれ、映像で見たことある!赤い液体みたいなのがついた腕で、カンカンって走ってくるの!こわっ!」
ミヤコ「よくある描写ね。でも実は、話によって姿は少しずつ違うの。真っ赤な顔をしてるとか、白いワンピースを着てるとか、目が異常に大きいとか、いろんなバリエーションがあるの」
レイジ「もうその時点でアウトだよ……。で、何が起こるんだよ?会っちゃったら」
ミヤコ「ほとんどのパターンで『殺される』ってされてるわ。たとえば、テケテケに遭遇したら、持っている鎌や鋭利な武器で体を真っ二つにされて、自分もテケテケになってしまうという話があるの」
ハルカ「うわ、それ完全に連鎖式の呪いじゃん!めっちゃホラー!」
テケテケの起源に迫る:都市伝説はどこから来たのか?
ハルカ「でもさ、どうしてテケテケなんて都市伝説が生まれたんだろ?」
ミヤコ「それにはいくつかの説があるの。もっとも有名なのは、北海道にある札幌周辺で実際に起きた『駅構内事故』がベースじゃないかって言われてるの」
レイジ「え、それってホントにあった話なの?」
ミヤコ「そう。1970年代に、女子高生がホームから落ちてしまって、列車に轢かれてしまったという事故。しかも、体が真っ二つになってしまったという悲惨なものだったらしいの」
ハルカ「マジで……それ、もう都市伝説とかじゃない……」
ミヤコ「そういうリアルな悲劇が、次第に都市伝説として形を変えていくことってあるのよ。人の記憶や恐怖心が物語を膨らませて、やがて“語られるべき怪談”になっていくのね」
レイジ「それが“テケテケ”って名前になるまでの過程が想像つかないな……」
ミヤコ「誰かが、這いずる音を“テケテケ”って表現して、ネットや怪談本で広がっていったんじゃないかしら。90年代には『学校の怪談』の流れで一気に有名になったしね」
なぜ人は「テケテケ」のような話を怖がるのか?
ハルカ「でもさ、考えてみたらおかしくない?だって現実的に考えて、上半身だけで追いかけてくるなんてありえないじゃん」
ミヤコ「でも“現実にありえない”ことが“逆に怖い”ってこともあるの。テケテケが怖いのは、まず姿が異常すぎて、人の形をしていながらも“何か違う”って本能が反応するから」
レイジ「それってつまり、“人間じゃないけど人間っぽい”って感じ?」
ミヤコ「そう。あとは、追いかけてくるスピードが尋常じゃない、という特徴も怖さを増してるの。足がないのに、逃げても逃げてもすぐ追いついてくるって……それ、理屈が通らない恐怖よね」
ハルカ「あたしそれ、夢で見たことある……走っても走っても追いつかれるやつ……」
ミヤコ「人間って、“逃げられない恐怖”に本能的に強いストレスを感じるの。だから、そういう設定は怪談や都市伝説にすごく効果的なの」
テケテケと他の類似伝説の比較
レイジ「そういや、テケテケって、他にも似たような話なかったっけ?あの、なんとか子さんとか……」
ミヤコ「口裂け女や、カシマレイコ、あと赤マントやトイレの花子さんなんかも似てる系統ね」
ハルカ「あ!カシマレイコって、あれじゃん!上半身だけの霊で、質問してくるやつ!」
ミヤコ「そう。カシマレイコは“下半身を奪われた女性の霊”で、しかも“名前の意味が分かるか”って問いかけてくるのが特徴。『カ=仮死、シ=死、マ=魔』とか、怖い解釈が多いのよ」
レイジ「え、じゃあテケテケとカシマレイコって、実は同じ話が分裂してるとか?」
ミヤコ「その可能性もあるの。都市伝説って、もともと1つの話が地域や時代によって形を変えていくものだから。“テケテケ”が“カシマレイコ”として別ルートで語られるようになったのかもしれないわね」
現実に似た事件との関連性
ハルカ「さっきの駅の事故もそうだけど、現実に“似たようなこと”があると、一気に信憑性が増すよね」
ミヤコ「そうなの。実際、電車に轢かれて上半身だけになっても、一時的に意識があるケースもあるのよ。1970年代の新聞に、そういう内容が載ってたこともあるの」
レイジ「え、それって……生きてるのに……?」
ミヤコ「そう。もちろんすぐに命を落としてしまうけど、その“瞬間までの意識”があるという話が、“テケテケは生きているように動いてくる”という設定に結びついた可能性もあるのよ」
ハルカ「うわあ、それ聞いたらマジで怖い。つまり、ただの作り話じゃなくて、リアルに根っこがあるってことだよね?」
ミヤコ「そう。都市伝説っていうのは、人の記憶、経験、社会の不安が結びついてできる“集合的な夢”みたいなものだから。そこにリアルが混ざると、より信じたくなってしまうの」
テケテケの“意味”とは何か?考察してみよう
レイジ「でもさ、結局、なんでそんな話が生まれるんだよ?」
ミヤコ「それは“警告”としての意味があるからじゃないかしら」
ハルカ「警告?」
ミヤコ「たとえば、“線路に近づくな”とか、“夜遅くまで出歩くな”とか、“好奇心で怖いことに近づくな”とか。そういうメッセージが込められてる可能性もあるのよ」
レイジ「おお、それはなんか……納得できるかも。親が『夜遅く出るな』って言うより、テケテケに会うよって言ったほうが、オレでも家にいたかも」
ミヤコ「でしょ?都市伝説は“社会の道徳”とか“注意喚起”の役割を果たすこともあるの。単なる怖い話じゃないのよ」
現代におけるテケテケの存在意義
ハルカ「でも今って、テケテケの話ってあんまり聞かないよね?」
ミヤコ「それはネットの影響で、怖い話のジャンルが多様化したからね。でもテケテケのような“シンプルな恐怖”は、いつの時代もリバイバルされるものなのよ」
レイジ「たしかに、最近TikTokとかで“新テケテケ”みたいなやつ、バズってた気がする!」
ハルカ「あったあった!人形みたいなのが夜道を走ってくるやつ!あれも進化系?」
ミヤコ「そう。人々が恐れる“何か”の姿は時代とともに変わっていく。でもその根本にある感情——“逃げられない”“止まらない”っていう恐怖は変わらないのよ」
テケテケから見える都市伝説の本質
ハルカ「今日めっちゃ深かったね。怖かったけど、なんか考えさせられたな」
レイジ「いや、オレはただ怖かっただけだわ……」
ミヤコ「でもね、そうやって“話すこと”が大事なの。都市伝説って、一人で抱え込むと怖いけど、みんなで語ると意味が変わってくるのよ。思考材料にもなるし、想像力も育ててくれる」
ハルカ「なるほど~!ミヤちゃんって、やっぱ将来先生になりそう!」
ミヤコ「ふふ。ハルカにそんな風に言われたら普通にうれしいわ」
レイジ「そんな未来の話の前に、オレはとりあえず、今晩寝れるかどうか心配だよ……」
ハルカ「だいじょーぶだって!もし出たら、3人で戦おうよ、テケテケと!」
レイジ「戦う前に逃げるっつーの!」
ミヤコ「でも、逃げても追いつかれるのがテケテケなんだけどね」
レイジ「やめてーーーー!!!」
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