【都】都市伝説: ノストラダムスの大予言

 ノストラダムスの大予言って、本当に怖い?

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ハルカ「ねえレイくん、ミヤちゃん。今日はさ、あたしがずっと気になってたやつ、やろうと思ってて!」

レイジ「え、今日は何の話?まさか、また怖いやつ?」

ハルカ「当たり前でしょ!あたしが好きなのは、都市伝説と怖い話なんだから!今日のテーマはズバリ、『ノストラダムスの大予言』!」

ミヤコ「なるほど。1999年に世界が滅びるって予言ね。ちょっと懐かしいわ。20世紀の最後の方で大ブームだったらしいのよ、これ」

レイジ「オレ、それ名前だけ聞いたことある。でも実際には何も起きてないんだろ?」

ハルカ「そこなんだよね!なんで起きなかったのかとか、そもそも本当に予言だったのかとか、いろいろ考察されててさ。今日はそのへん掘っていくよ!」

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ノストラダムスって誰だったの?

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ミヤコ「まず基本から押さえておくと、ノストラダムスっていうのは16世紀のフランスの医者であり占星術師のミシェル・ド・ノートルダムのこと。彼は詩のような形式で未来を予言する『百詩篇集(ひゃくしへんしゅう)』という本を出して有名になったの」

ハルカ「確か『1999年7の月に空から恐怖の大王が降ってくる』ってやつ、あったよね!」

ミヤコ「それが一番有名な詩。1999年の終末予言として大流行したのが、それ。でも実際の詩はもっと抽象的な表現を使ってて、直訳すると“恐怖の大王が空から来る”とは書いてあっても、世界の終わりとは書いてないのよ」

レイジ「そんなあいまいな表現で、なんでみんな信じたんだ?」

ミヤコ「時代背景もあるわ。冷戦が終わったばかりだったし、世界がどこか不安定だったの。あと、メディアも『終末ブーム』を煽ったのよ」

ハルカ「うわー、そういうのってほんとにメディアの力、デカいよね」

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1999年って、何があった年?

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レイジ「でさ、実際に1999年の7月には何が起きたの?」

ミヤコ「それが、特に何もなかった。もちろん事件や事故はあったけど、地球全体が滅亡するような出来事は一切なかったの」

ハルカ「ただ、人々の中にはめちゃくちゃ不安がってる人も多かったんだってね。『世界の終わりに備えて貯金を全部下ろした』とか、『学校辞めた』とか」

レイジ「マジで?それって予言に踊らされすぎじゃない?」

ミヤコ「だけど、当時の雰囲気ってそれくらい強烈だったの。テレビでも特集組まれてたし、本屋には関連本が山積みだったのよ」

ハルカ「あたし読んだことあるんだけどさ、五島勉っていう人の本『ノストラダムスの大予言』が超バカ売れしてたんだって」

ミヤコ「そう、その本がブームの火付け役。原文を一部引用して、日本語で“1999年に世界が終わる”と断定的に書いてたから、多くの人が信じ込んだの」

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そもそも予言って何?

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ハルカ「でもさ、そもそも“予言”ってなんなんだろ。未来が本当に見えてたのかな?」

ミヤコ「予言には2種類あるって言われてる。“予測”と“予知”よ。“予測”は今ある情報から先を読み取ること。“予知”は、神秘的な力で未来を直接見るようなもの」

レイジ「ノストラダムスはどっち?」

ミヤコ「本人は“天の星の動き”をもとにしてたから、占星術的な予測の要素が強い。でも、後世の人が“これは超常的な予言だ”って神格化していったのよ」

ハルカ「なるほどね。つまり、本当はすごく冷静に書かれてたのに、周りが勝手に大げさに受け取っていったんだ」

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大予言と事件の関係?

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レイジ「じゃあさ、ノストラダムスの予言と、現実の事件で一致したことってあるの?」

ミヤコ「それが、いくつか“そう見える”って話はあるの。たとえば、9.11のアメリカ同時多発テロ。これがノストラダムスのある詩に似てるって一部で言われてる」

ハルカ「あー、“二つの鉄の鳥が空から落ちて、火が広がる”みたいな感じのやつ?」

ミヤコ「そう。でも実際の原文を読むと、かなりこじつけなの。時代も合ってないし、地名もないし」

レイジ「ってことは、あとから“それっぽい”って当てはめただけ?」

ミヤコ「その通り。予言って、具体的に書かないでぼんやりさせておけば、どんな出来事にも後付けできるのよ」

ハルカ「だから“当たった”ように見えるわけか。なんか占いっぽいね」

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なぜ人は予言を信じるのか?

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ミヤコ「ここが一番大事なとこかもしれないけど、人って“未来がわからないこと”が不安なのよ。だから“未来を教えてくれる何か”にすがりたくなるの」

レイジ「うわー、なんかわかるわ。オレもテストの結果とか、先にわかったら安心するし」

ハルカ「あたしも、未来に怖いことあるってわかったら、それを避けようとしちゃうかも」

ミヤコ「そういう“不安”があるからこそ、予言や都市伝説って広まりやすいの。でも、それが必ずしも正しいとは限らないわけ」

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ノストラダムスの正体とその意図

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ハルカ「じゃあ、ノストラダムス本人は世界が終わるって思ってたのかな?」

ミヤコ「それは不明だけど、彼の詩のほとんどは“災いが起きるかもしれない”っていう警告のような感じなの。現実を変えるための注意喚起とも読める」

レイジ「え、ってことは、怖がらせたくて書いたわけじゃないの?」

ミヤコ「うん。『未来がどうなるかは、今の行動で変わる』という考え方だったみたい。つまり、予言に縛られすぎず、どう生きるかを考えるための材料ってこと」

ハルカ「うーん、深いわそれ!」

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予言ブームがもたらした教訓

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ミヤコ「1999年の“予言ブーム”が教えてくれたのは、情報をどう受け取るかっていうことなの。特に不安を煽るような言葉には注意が必要」

レイジ「でもさ、ネットでもたまに“次の滅亡日はいつだ”とか騒がれてるじゃん。なんか似てない?」

ハルカ「マヤ暦の2012年のやつとかね!あれも『終末論』だったよね」

ミヤコ「そう。“人の不安”に乗じて話題を広げるっていうパターンは、昔からずっと繰り返されてるの。ノストラダムスもその一つにすぎないのよ」

ハルカ「つまり、情報をうのみにせず、冷静に分析する力が大事ってことか!」

ミヤコ「その通り。どれだけ不安でも、自分で考えて行動すること。予言より、今の選択が未来を決めるのよ」

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じゃあ今、ノストラダムスをどう見る?

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ハルカ「じゃあさ、あたしたちから見たら、ノストラダムスって何だったんだろ?」

ミヤコ「一種の文化現象かしらね。人の不安や興味が形になった、時代を映す鏡のような存在。だけど、それをただ怖がるんじゃなく、考えるきっかけにできるのが大事なの」

レイジ「なんかオレ、ちょっとだけ賢くなった気がする」

ハルカ「でしょ!やっぱ都市伝説って、ただ怖いだけじゃないんだよ!考え方とか、時代の空気とか、全部つながってるんだよね!」

ミヤコ「だから私は、こういう話こそ深掘りする価値があると思うの。表面的な怖さじゃなく、そこにある意味や構造を見ていくのが、面白いところ」

ハルカ「うん、今日の話はマジで大満足!レイくんもビビらずちゃんと最後まで聞けたし」

レイジ「まあ…今回は物理的に怖くなかったからな!」

ハルカ「ふふ、次はどうしよっかなー♪」

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